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GERD(逆流性食道炎、NERD)の治療

胃食道逆流症(GERD)は、『胃内容物の逆流により、臨床症状や合併症が生じる病態の総称』です。その主な原因は胃酸の逆流によるものと考えられており、(1) 明らかな粘膜異常所見がある『逆流性食道炎(びらん性GERD)』(主に右のロサンゼルス分類で5つに分類されます)と、(2) 明らかな粘膜所見を認めないにもかかわらず、症状が伴う『NERD(非びらん性GERD)』の2つに大別されます。

 

いずれも、『生活習慣の改善』と『酸分泌抑制を中心とした薬物療法』が治療の基本ですが、2つの病態は発症のメカニズムや危険因子が大きく異なっており、正確な診断を行なった上できめ細やかな対応が必要です。

 

胃食道逆流症(GERD)は、『命に関わらない病気』として軽視されがちな傾向がありましたが、現在の我が国の有病率は20%を越え、QOL(Quality of Life)への悪影響に加え、バレット食道という合併症から食道がんを引き起こすリスクが明らかとなってきたため、現在では最も重要性の高い消化管疾患の1つとなっています。日本消化器病学会よりは2009年に出版された診療ガイドラインでは、右のようなフローチャートが提示されています。
 

(文責:山道信毅)

逆流性食道炎のロサンゼルス分類
日本消化器病学会GERD診療ガイドライン2009
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