消化管病理における組織透明化技術の応用 | 東京大学消化器内科消化管グループ
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内視鏡治療切除検体の立体的病理評価

現在内視鏡診断の主流となっている画像強調機能を併用した拡大内視鏡観察において、腫瘍の腺管構造や血管構造を理解することは非常に重要ですが、従来の病理学的評価に用いる手法ではそのそれぞれの立体構造を理解することは困難でした。内視鏡は基本的に消化管の内腔側からの水平断で腺管構造や血管構造を観察するものであり、また内視鏡切除検体に対する病理学的評価では検体断面から腺管構造や血管構造を観察するものであり、いずれも深部の観察が困難であるため両者を対応させながら立体構造を理解することには限界がありました。
我々は東京大学大学院工学系研究科小野寺宏特任教授との共同研究により内視鏡切除検体の透明度を非破壊的に向上させてより深部まで観察できるようにする技術を確立しました。この新しい技術により従来の内視鏡診断で観察されていた腺管構造や血管構造をより詳細かつ立体的に評価することが可能となり、今後の内視鏡診断における新たな評価法に繋がる技術として期待されます。また、見逃しのない包括的な病理評価を目指し、この技術を応用した人工知能による自動診断システムの開発も進めています。(http://www.amed.go.jp/news/release_20160711.html)
(小野敏嗣)
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